なんでフランスなん?②
Bonjour!
なにわのパリジェンヌ・Ryokoです。
前回は、私がフランス語を学ぶことをチョイスするまでのことをお話ししました。
今日は心理カウンセリングに、そこから得た学びを取り入れようと思ったきっかけについてお話ししようと思います!
いざ教室に通い始めると、いろんな試練が待ってました。
最初はいいんです、そこまで難しくないから。
でも、徐々に複雑になってくると、私の「ちゃんとせなアカン病」、「出来ひんなんて恥ずかしい病」が発症するのです…。
・宿題はレッスンの日までにきちんと解いて、全問正解して当たり前。
・テストの時も、きちんと復習して満点じゃないと恥ずかしい。
これらは子どもの頃に親(特に母親)から、「出来て当たり前」の呪いをかけられていたから…。
でも、そうは問屋が卸しまへん!
進めば進むほど難しくなっていくし、理解が出来ないところも出てきます。
そうするとね、先に進むには、どうしても言わないといけないセリフがあるのよね。
・「難しい」
・「わからない」
・「もう一回教えて」
そんなセリフ、今まで口が裂けても言える私じゃなかったもの。
仕事でこんなセリフ吐こうもんなら、ポンコツ認定される(と勝手に思ってた)し、実際こういう事言う人は努力が足りない、甘えてると思ってたくらい。(←酷いね!私!!)
今振り返ってみると、本当は自分にもそんな部分がたくさんあるから、「依存」を極端に嫌って、頑張って頑張って「自立」しようとしてたんやよね(今でもそんな時あるよ!)。
でもね、レッスンに付いていくためにも、楽しく学ぶためにも、これらのセリフを何度も何度も口にしました。
レッスン仲間がもう理解していても、自分が理解できるまで付き合ってもらいました。
その度に「ごめんな、ごめんな」って言いながら教えてもらってたけど、そのうちだんだんハードルが下がってきて、気付けば「申し訳ない」「恥ずかしい」なんて思わんようになってた。
むしろ、「新しいこと勉強しに来てるんやから、わからんかってもしゃーないわ」って思うようになってたんよね。
そりゃそうやろ!って話やのに、なかなかそう思えなかったところが「出来て当たり前」の呪いの怖いところですね。
その呪いから徐々に解放してくれたのは、私が白旗を挙げて「わからん!もう一回!」を口に出して言い続けたこともあるし、やっぱり先生の話してくれる「フランス人の考え方」が大きかったんです。
例えばね、「あなたは英語を話せますか?」って訊かれたらなんて答えますか?
海外生活をされていた方や、ずっと日本に住んでいても日常的に英会話が必要な状況に置かれている方は、きっと問題なくお話しできることでしょう。
でも、話せない・自信ないって方はどう答えますか?
「英語を話せる」ってレベルをどの程度だと捉えていますか??
きっと「ペラペラ」でジョークの1つや2つでも言って笑い合えるレベルを想定していませんか!?
フランス人はね、どうやら5か国語くらい話せるらしいんですよ。
「え!?フランス人って、英語で話しかけても無視するんちゃうの!?」
「5か国語ってすごくない!?どんな教育受けてんの!?」
この話を聴いた時、私はそう思いました。
でもねー、先生から返ってきたのは、
「『アイシテル』 ヲ イロンナ クニノ コトバデ イエタラ ソレハ ハナセル ッテコト!」
らしいですわ…。
愛しか見えないフランス人とは言え、めっっっちゃテキトーやない!?
ジョークも交えて言ってることやと思いますが、フランス人的には少なくとも「話せる」=「ペラペラ」という事ではないらしいです。
「ニホンジン キビシイ ネ!」
そう、そうなんです。
フランス人がテキトーなのと同時に、日本人は「自分に厳しい完璧主義」が多く、(自分にも他人にも)求めてる「レベルが高い」という特徴がこのやり取りでよく解りました。
だから、フランス人の感覚で言うと、義務教育で英語を学んだ私たちは、みんな日本語・英語の2か国語を話せるってこと!
最近は私の周りで韓国語を独学で学んでる友達も何人かいるから、そういう人は「私、3か国語話せるよ!」って堂々と言っていいってことよ!!
まぁ今日は一つの例でしたが、毎週毎週フランスの仰天テキトーエピソードに拍子抜けしているうちに「このくらいが丁度ええんかも」とだんだん思うようになってきて、自分や他人への厳しさが徐々に緩和され、自分にも他人にもやわらかく接することができるようになってきたんですよね~(ただし!自分に余裕が無い時は鬼のRyokoです!笑)。
そんな日々に「心理学」が乗っかってくるのはここからまだ数年先のお話なのですが、私の生き方がフランス人的な感覚・発想に助けられたのは言うまでもありません。
これから、「出来て当たり前」の呪いにかかっているがむしゃらさん達にフランスの面白(且つテキトー)エピソードをご紹介していきますので、自分らしく自由に生きるためのヒントにしていただければ嬉しいです。
それではまたね。
À bientôt !